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フケは頭皮のSOS!?皮膚科医が教えるフケの原因と対処法

大中千景

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きっちりケアをしているつもりなのに、「いつの間にか肩にフケが落ちていた」。こんな経験をしたことはありませんか? あまりに症状が酷くなると、フケが気になって濃い色のトップスを着るのをためらってしまいます。

女性を悩ませる「フケ」。予防法や対策は、いったいどんなものがあるのでしょうか?

フケは頭皮のSOS!?皮膚科医が教えるフケの原因と対処法

今回は、フケの種類と原因、自宅で簡単にできる予防法や対処法を皮膚科医の宇井千穂先生に詳しく解説していただきましょう。

■目次
1.フケってどうしてできるの?フケのメカニズムを解説
2.フケの種類と見分け方
3.詳しく知りたい!フケの原因や対処法
(1)ホルモン分泌・皮脂腺の機能異常
(2)食事・睡眠不足・ストレス
(3)乾燥・紫外線
(4)感染症
(5)最も身近なフケ予防法
4.病気で起こるフケ。原因や治療法を解説
(1)フケが起きる病気の種類
(2)治療中のシャンプーはどうすればいいの?
(3)病気が治るまでの期間は?
5.正しい洗髪方法と頭皮ケア
(1)シャンプーがフケの原因に
(2)正しい頭皮のケア方法

宇井千穂 先生

■プロフィール
宇井千穂 先生
1990年、準ミス日本受賞。
全日空客室乗務員を経て、医学部を卒業し、現在、皮膚科医・美容皮膚科医として勤務。
皮膚科医としては、活性酸素とSODの研究による天然の治療薬を使い、アトピーを中心とした皮膚疾患を診ている。
女医+(じょいぷらす)所属。

■1.フケってどうしてできるの?フケのメカニズムを解説

フケは、頭皮の一番表面の部分(表皮)からはがれてくる「角化細胞」が主となってできています。つまり、頭皮のターンオーバーによって、古くなった「角質細胞」がフケとなります。

ただ、フケの原因はそれだけではありません。フケの中には、体内から排出される皮脂や汗などの汚れが混ざっています。頭には毛髪が生えていますので、フケができてもすぐに落ちてくるというわけではありません。

多くの場合、洗髪によってフケは取り除かれますが、フケが多い人は洗髪だけでは落ち切れず、頭皮に残ってしまうのです。

■2.フケの種類と見分け方を紹介

フケは性状や発生原因によって、「乾性フケ」と「脂性フケ」に大きく分けられます。それぞれの特徴を詳しくご紹介します。

フケの種類と見分け方を紹介

乾性フケ

「乾性のフケ」の特徴は、細かくて、髪を触るとパラパラと落ちてきます。

主な原因としては、オフィスや自宅での湿度の低下による頭皮の乾燥のほか、洗髪のし過ぎなどの頭皮への過度の接触が挙げられます。

脂性フケ

「脂性のフケ」は、水分を含んで湿っており、固まりとなって髪にくっついているのが特徴です。

髪を洗う回数が少ないと皮脂の量が増えてしまい、その皮脂が空気に触れて酸化します。そこから菌が繁殖して、フケになります。

■3.詳しく知りたい!フケの原因や対処法

フケの発症の主な原因には、ホルモン分泌やビタミン代謝、皮脂腺の機能異常といった先天的なものがあります。

詳しく知りたい!フケの原因や対処法

他にも、食生活の乱れやストレス、睡眠不足や紫外線、湿度の影響、頭皮への日常的な接触や細菌感染が原因の場合もあります。

主なフケの原因や予防法を詳しく解説していきましょう。

(1)ホルモン分泌・皮脂腺の機能異常

まず、ホルモン分泌やビタミン代謝、皮脂線の機能異常がフケの原因となっている場合について解説します。

男性ホルモン「アンドロゲン」

男性ホルモンであるアンドロゲンは、皮脂を生産する役割も担っています。そのため、男性ホルモンの分泌が過剰になると皮脂の量も増加します。

皮脂の増加は、「脂性のフケ」を促します。そして、フケの原因となる細菌の「マラセチア」が繁殖してしまうことがあります。

甲状腺の機能低下や糖尿病

甲状腺の機能低下が原因となる場合もあります。甲状腺の機能が低下すると、代謝が悪くなり、皮膚が乾燥しやすくなります。頭皮が乾燥してしまうと、「乾性のフケ」が発生しやすくなります。

また、糖尿病になると血行が悪くなり、「乾性のフケ」が発生しやすくなるといわれています。

(2)食事・睡眠不足・ストレス

充分な睡眠、バランスの取れた食事、ストレスを溜めないことはフケ予防に大切なことです。

詳しく知りたい!フケの原因や対処法

食事に気をつける

糖分や脂肪分を取りすぎてしまうと、皮脂量が多くなり、「脂性のフケ」の原因となることがあるので気をつけましょう。

フケ予防に効果的な栄養素は、「ビオチン」です。ビオチンは、頭皮の健康を保つ効果があるといわれています。また、「ビタミンB群」もフケ予防に効果的な栄養素です。

その他、「ビタミンC」や「ビタミンE」は体内の酸化を遅らせる抗酸化作用がある栄養素です。フケが気になる方は、これらの栄養素が豊富な食べ物を積極的にとると良いでしょう。

睡眠を充分にとる

成長ホルモンが最も分泌されるのが「睡眠時」です。成長ホルモンには、頭皮のターンオーバーを起こし、新しい頭皮を作りあげてくれる作用があります。

健康な頭皮を維持することは、フケ予防に効果的です。しっかりと睡眠をとるようにしましょう。

ストレスを溜めない

ストレスは、頭皮のターンオーバーに必要な「成長ホルモン」のバランスを乱します。特に、女性ホルモンである「エストロゲン」は、過度なストレスやオーバーワークによって減少します。「エストロゲン」の欠乏は、「乾性のフケ」の原因となってしまいます。

また、ストレスだけではなく、加齢によっても「エストロゲン」は減少します。

加齢による「エストロゲン」の減少は、皮脂腺の活動を低下させます。その結果、頭皮の皮脂量が減少し、「乾性のフケ」の原因となるのです。

(3)乾燥・紫外線

乾燥・紫外線

フケは頭皮の乾燥や紫外線によっても発生します。

頭皮が乾燥する原因

頭皮が乾燥する原因は、いくつかあります。アトピー性皮膚炎や甲状腺疾患など、病気が原因の場合もありますし、更年期などによる女性ホルモン(エストロゲン)の低下が原因の場合もあります。

また、シャンプーの回数が多すぎたり少なすぎたりすることが、乾燥の原因となる可能性もあります。中には、使用しているシャンプーの成分に問題があるケースもあるので注意しましょう。

紫外線も原因のひとつ

紫外線もフケの原因のひとつです。特に、頭頂部や髪の毛の分け目などの頭皮が毛髪に覆われていない部分には、きちんとした紫外線対策を行いましょう。

帽子や日傘などを使用して対策することをおすすめしますが、その際は、通気性の良い素材のものを選んでください。

また、長時間帽子をかぶり続けると頭皮に汗をかき、蒸れて細菌が繁殖したり、臭いの元になったりするので注意しましょう。

紫外線対策をする際は、風通しはよくしておき、頭皮や髪が長時間湿ったままにならないように気をつけてください。頭皮が蒸れると、皮膚に負担を与え、悪影響を及ぼす恐れがあります。

(4)感染症

細菌やカビなどに感染したことで、フケが発生する場合もあります。

マラセチア菌

前述したとおり、「脂性フケ」の原因のひとつに、「マラセチア菌」が挙げられます。何らかの原因で頭皮の皮脂量が増え、常在菌である「マラセチア菌」が頭皮で増えすぎてしまう事で、「脂性のフケ」が発生します。

カビによる感染症

シラミや水虫のようなカビの一種に感染し、フケやかゆみが起こることがあります。汚れた指や爪で頭皮をかくと、カビに感染しやすくなるといわれています。
まれに、飼っているペットが原因でカビに感染することもあるので気をつけましょう。

(5)最も身近なフケ予防法

いずれの原因にしても、予防法として実行しやすいのは、やはり「洗髪」です。髪の毛を洗うだけでなく、頭皮や地肌も清潔にしておきましょう。

髪の毛を洗うだけでなく、頭皮や地肌も清潔にしておきましょう。

地肌が汚れていると、フケが多くなるばかりでなく、抜け毛の原因にもなってしまいます。

■4.病気で起こるフケ。原因や治療法を解説

単なるフケではなく、病気が原因になっている場合もあるので注意が必要です。フケの原因となる病気や治療法などを詳しくご紹介しましょう。

病気で起こるフケ。原因や治療法を解説

(1)フケが起きる病気の種類

脂漏性(しろうせい)皮膚炎

フケの原因として、最も頻度が高い病気が「脂漏性皮膚炎」です。「脂漏性湿疹」と呼ばれることもあります。皮膚が脂性である「脂漏性体質」の人が発症しやすい皮膚炎で、日本人の3人に1人が「脂漏性体質」であるともいわれています。

皮脂が多いことで発症しやすいといわれていますが、詳しい原因は未だはっきりと判明していません。

皮膚科疾患

フケの原因となる皮膚科疾患はさまざまです。主な原因としては、「マラセチア真菌の関与」「接触性皮膚炎」「頭部白癬」「尋常性乾癬」「アトピー性皮膚炎」などが挙げられます。

内科的疾患

膠原病(こうげんびょう)の一種である「全身性エリテマトーデス」や「皮膚筋炎」など、内科的疾患でもフケが発生しやすくなります。

医師の診察後、症状に合わせて軟膏や液体ローションなどの外用薬や、炎症を抑えるステロイド剤が処方されるでしょう。

体内のビタミン代謝がフケの原因となる場合もあるため、ビタミン剤を使用するケースもあります。

(2)治療中のシャンプーはどうすればいいの?

治療中は、どのようなシャンプーを使用すればいいのか気になる方もいるでしょう。治療中のシャンプーの選び方やシャンプーの方法をご紹介します。

シャンプーの選び方

シャンプーの選び方

一番良い選び方は、実際に試してみて、「自分に合っているな」と感じるものを使用することです。

洗髪している時は合っていると思っても、後になって頭皮が乾燥したり、ベタついたりするシャンプーは使わないようにしましょう。

シャンプーは、髪を育てる頭皮に負担をかけないものを選ぶことが大切です。

回数は適度に

毎日、朝と夜で2回シャンプーをする人もいるかと思います。シャンプーをし過ぎると、必要な皮脂まで洗い流してしまいます。

頭皮に皮脂が足りなくなったと身体が感じると、余分に皮脂を生産する働きが促されます。
結果として、頭皮の皮脂量が必要以上に多くなってしまい、湿性のフケが増える原因となります。

また、髪を洗う回数が少なすぎても、皮脂の量は増えます。増加した皮脂が空気に触れて酸化し、そこから菌が繁殖してフケの原因となってしまう事があります。

(3)病気が治るまでの期間は?

フケの原因によって、治るか治らないかや治療期間がどれくらいなのかはさまざまです。気になるようなら、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

■5.正しい洗髪方法と頭皮ケア

生まれつきフケが多いと思っていたけれど、実は身近なものがフケの原因となっていた、という場合もあります。

正しい洗髪方法と頭皮ケア

(1)シャンプーがフケの原因に

普段使用しているシャンプーやトリートメント、整髪料が頭皮に合わず、フケの原因となっていた。という例も多くあります。

シャンプーやトリートメントなどのヘアケア剤や整髪料の中には、「香料」や「アルコール成分」などが含まれています。それらの成分に反応して、アレルギーが起こる場合もあります。

フケが気になる方は、薬用シャンプーなどに変えてみるのもひとつの方法です。

石鹸系シャンプーについて

石鹸シャンプーとは、基本的な成分が「水」と「石鹸」のみでつくられているシャンプーです。

一般的なシャンプーは、合成添加物である「着色料」や「保存料」「香料」「防腐剤」などの化学物質が含まれています。しかし、石鹸シャンプーには、それらの成分は含まれていません。

化学成分を含んでいない分、髪や頭皮に負担を与えない優しいシャンプーだといえるでしょう。さらに、必要な皮脂を取り過ぎないので、頭皮の環境を整えるのに効果的です。

高級アルコール系シャンプーについて

高級アルコールとは、分子を構成する「炭素」が多いことを表しています。炭素が多ければ多いほど、油性が強くなります。つまり、「高級アルコールとは油性である」という事がいえます。

高級アルコール系シャンプーの洗浄力は高く、価格が安いのが特徴です。市販されているシャンプーのほとんどが高級系アルコールシャンプーに分類されます。

高級アルコール系シャンプーは、合成添加物である着色料や保存料、香料、防腐剤などの化学物質が含まれているので、使用の際は注意して、合わないと感じたらすぐにやめるようにしましょう。

アミノ酸系シャンプー

アミノ酸系の成分を洗浄成分として使用しているシャンプーは、低刺激で髪と地肌に優しいのが特徴です。しかしその分、洗浄力が弱いのがデメリットといえるでしょう。

頭皮のトラブルや、薄毛、抜け毛が気になる人は、アミノ酸系シャンプーを使用すると良いでしょう。

(2)正しい頭皮のケア方法

頭皮を清潔に保つこと、保湿することがフケの予防に大切です。

すすぎはしっかりと

シャンプー後のすすぎは、しっかりと行う事が大切です。シャンプーやリンスが頭皮や髪に残らないように、充分に洗い流しましょう

濡れたままで放置しない

髪を洗った後は、濡れっぱなしで放っておかず、余分な水分を乾かすようにしましょう。

髪を洗った後は、濡れっぱなしで放っておかず、余分な水分を乾かすようにしましょう。

頭皮にはたくさんの細菌が存在しています。濡れたままにしておくと菌の繁殖の原因となり、フケだけでなく、さまざまな肌トラブルの元となってしまいます

また、水分が汗や皮脂と混ざり合ってしまうと、臭いの元になるので気をつけましょう。

ブラッシングは効果的

ブラッシングを行う事は、髪を清潔に保つのに効果的です。ブラッシングは、頭皮や髪に付いた汚れを落としてくれるだけではなく、頭皮にある皮脂を髪にいきわたらせて、髪にうるおいを与えてくれる効果もあります。

薬用シャンプーも効果的

頭皮の炎症を抑えたり、殺菌したりすることを意識するのも大切です。例えば、「薬用シャンプー」と、薬用をうたっている製品の中には、消炎作用や酸化防止作用などが含まれているものもあります。そういう製品を使用するのも有効です。

単なるフケだと思って放っておくと、実は病気になっているということもあるので、注意することが大切です。日常生活やヘアケア剤を見直して、髪と頭皮に優しい毎日を過ごしましょう。

あまりにも症状が酷くて気になる人は、早めに皮膚科を受診し、適切な治療を行うことも大切です。

(美容ライター/大中千景)

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